「また、僕のログハウスに遊びに来てよ。また、レモンティー出したげるからさ?」
「ありがと。また行くから。」
笑ったつもりだけど、あんまり笑えてないかな…。
ゆうりの笑顔と比べたら。
「お前ら、このこと母さんに伝えて。へん変な誤解されると困るから。」
と、帰るよう指示する。
山犬達は、“くぅーん…”と耳を垂らして、わたしに撫でを求めた。
山犬が可愛く見えた時がこの時。
わたしは、思いっきり撫でてあげると、1匹だけ残り、あとの2匹は森へと消えていった。
「じゃぁ、また来てね。僕、恵理香が来るまで、待ってるから。」
山犬の背中にまたがり、森へと消えていった。
わたしの胸の鼓動は、加速するばかりだ。
