「っ…///ゆうり…///。」






これ、すんごい恥ずかしい。




 男女2人きりでいるんだから…。



「ん~…まーいいや。 お前ら恵理香送るから、もう行くよ。」






 明らかに納得のしていない表情。






 あんなにかっこいいんだから、慣れているんだ。






 自分の冷静のなさに落ち込む。




 ゆうりは、手前にいる山犬の背中に当たり前のように軽々と乗る。





 「恵理顔。後ろの奴に乗って。」





と、顎で指令するゆうり。




そう言うと、1匹の山犬が乗りやすいように、身をかがめる。





それに乗ったあと、ぐん、と地上から遠ざかる。






 「きゃっ…。」











「大丈夫?慣れると思うから頑張って」





と言って、扉を開けてから、森へと繰り出した。