「ごめん…。今、何時?」
「ん~?…10時当たりかな?」
家を出たのが、8時だから。
さすがにヤバいかも…。
「ん? 帰る?」
わたしの異変に気づいたのか、なかなか言いづらいことを言ってくれた。
わたしは、それに頷く。
はっきり言って、もっとここにいたかったかも…。
「じゃぁさ。ゆうりって呼んでね?恵理香。」
ニコッと笑うのが、可愛い。
あ。駄目駄目!
わたしは、龍星一筋なの…。
これじゃぁ、浮気してるみたいじゃない。
「ゆうりって呼んで?…今。」
加速する鼓動。
わたしは、半分布団に顔を隠して、
「ゆ…うり…。」
「駄目。顔出して。あとどもんないで。」
この男の子…。
可愛い顔して、ドS!
