「あ。起きた?」



声の主は、1人の男の子。



 整った顔つき。


 
 しっかりとしている、体。


 背も高い。


 服装は、ゆる系。


 首から、下げられている歯形のネックレスが特徴的だった。




 いわゆる…イケメン。








 この時から、わたしはゆうりに恋していたのかもね…。



 一瞬でかっこいいとか思っちゃったんだから…。





 男の子はニコッと笑い、ベッドに静かに座った。


ギシッと弾むベッドの音がなんだか色っぽく見えた。



 山犬達は男の子に近付き、撫でを求める。




「君、森で倒れてたんだよ?それを助けたんだけど。大丈夫?」



 「えぇっ…あぁ。倒れてました?」



 倒れてしまったらしい。




 結構怖かったからな…。