「ん…。」 いい香りのする、温かい場所でわたしは目覚めた。 体を起こすと、見たことのない部屋。 寝起きだからか、よく頭が回らない。 「グルルルル…」 恐ろしい声が聞こえ、振り向くとそこには山犬が3匹。 近を鋭く睨んでいた。 溢れ出す恐怖。 ぼやける視界。 もう死ぬと思った瞬間だった。 この時を覚えてる? 大切な…大切な男の子に出会いました。