「離してッ!!!」 鳥肌がたつ。 悪寒が・・・・・・!!!! そんな私を無視して、奏斗さんは頭を撫でる。 優しく、優しく・・・・・・。 奏斗さんの甘い、男の匂いが鼻につく。 「環南、」 そう呼ばれた。 だけど私はそれに答えることができなかった。 甘い、匂い。 優しい、手。 艶やかな、誘うような、声。 ふわっと浮かんだように、 私は意識を手放した。