しっかりと掴まれた左腕。


「触るなって言ったじゃんッ!」


反射的にそう叫ぶ。

もう用件終わったんだし、帰りたい!



しかも私は昨日コイツに男ギライのことを言ったハズだ!!

なのになんで触る?!


嫌がらせ?!?!



「落ち着け、」


怪しくニヤッと笑うと腕を引っ張られる。







ヤツの匂いが広がる。