「君、名前は?」 「野風です」 いつの間にか、辺りはシンッとしている。 「……君、僕と勝負しない??」 「は?」 王子(仮)は、女の子を押しのけて、私の数センチ前まで近づいてきた。 「これからの中間テストで、最高得点を出した方が勝ち。どぅ??」 ……やばい。