私は、ツカツカと王子(仮)の前に出た。 私の存在にいち早く気づいた王子は、得意の笑みを浮かべた。 周りの女の子達は、王子に夢中。 「お引き取り願います。女の子に騒がれたいなら、町にでも行けばいいわ!! ここは、特進クラスよ。アンタみたいなのはお断り」 一気に捲し立てると、男の笑みはニヤリと、背筋の凍るような顔になった。