あたし… 馬車に乗って大丈夫? 「大丈夫か?」 「……?」 「ほんとうに『金髪の妖精』って言われてるのか??」 町では言われてる。 「はい……」 「俺を忘れたのか」 聞いたのではなく、納得したような感じで言った男。 「誰です?」