……………


「あ、ちょっと
れーくんまってーっ!!」

「あかねちゃん、はやくはやく!」


「……まってーっ、きゃっ!」

――こけっ


「あかねちゃん、だいじょうぶ?!」

そう言って
転んで腕を怪我してしまった
私を心配そうに見て
持っていたハンカチで腕を止血して


「これでだいじょうぶだよ。」

そう言った王子様は
ニッコリと笑ってた。


……………