「剛志くん、おはよー♪」


朝から元気な陽太は、後ろから剛志の肩に腕を回した。


「…朝からウザい。」


剛志は陽太の腕を払いのけた。


「何するんだよぅ♪」


それでも全然めげていない陽太は、再び剛志の肩に腕を回して、剛志の耳に顔を寄せた。


「ねぇ知ってる?」


陽太はニヤニヤと笑っている。


「知らねーよ!
つーか、お前気持ち悪い!!」


剛志は再び陽太の腕を払いのけ、陽太から離れた。


「わぁん、ごめん!!
もう悪戯しないからさぁ!!
お願い、話聞いて?」


ようやく反省した陽太は、拝むように剛志に手を合わせた。


「…分かった、話せよ。」


渋々ながら、剛志は陽太の話を聞くことにした。