「んー?
だって暇そうだったから。
知ってる?
あなたの顔『退屈だ』って、毎日言ってるわよ?」


剛志は眉をひそめた。


「そんな風だと、学校にいるのが嫌になるでしょ?
だったら、私と楽しいことしてた方が良いじゃない?」


「…まるめ込む気かよ。」


「その通り♪
鋭いわね?」


「うるせっ。」


剛志はソファーに身を預けると、ため息をつきながら天井を見上げた。


「まぁ良いか…
協力するよ、仕方ねーからな…」


剛志がそういうと、乃里子はカツラを取って手を差し出した。


「改めてよろしくね、剛志♪」


剛志はその手を握った。


「…おう。」



この日新聞部員が二人になった。