「「あぁー…」」


剛志と隆晶は苦笑いを浮かべた。


「未来と陽太は何か知ってるの?」


「「知りません!!」」


乃里子に睨まれ、未来と陽太は固まってしまった。


「ねぇ、何なの!?」


乃里子は剛志に詰め寄った。


「あぁ…
あれだ…
その、あれだよ…」


剛志はごにょごにょと言い澱んだ。


「もうっ!
剛志なんて嫌いよっ!!」


「乃里子!?」


「ふんっ!
知らないっ!!」


乃里子は拗ねたように顔を背けた。


「隆晶、何とかしてくれよ!?」


情けない声で剛志は隆晶に訴えた。