放課後姫とヤンチャな騎士

「へー…
じゃあ剛志くんは今お父さんと二人暮らしなんだ?」


澪は大変だねと頷いた。


乃里子は雑談の中でうまい具合に剛志の話しを混ぜ込んでいった。


「はぁ…まぁ…」


剛志は曖昧に頷きながら、乃里子の巧みな話術に感心していた。


「で?
私になにして欲しいわけ?」


澪は笑顔でそう言った。


「…やっぱり気づいてた?」


乃里子は苦笑いを浮かべた。


「当たり前でしょ?
何回目だと思ってるの?
乃里子がこうやってお願いに来るの。」


澪も苦笑いを浮かべた。


「…バレバレじゃん…」


「うるさいなぁ。」


剛志の呟きに、乃里子はキッと睨みを聞かせた。