放課後姫とヤンチャな騎士

剛志が申し訳なさそうに差し出すと、澪は嬉しそうに受け取った。


「なんだか急かしたみたいでごめんね?
袋が見えたから用意しちゃった♪」


可愛らしく笑う澪を見ていると、本当なら行儀の悪い仕種さえ愛おしく思えるから不思議だ。


「あっ、臣と操の分も買ってくれたの?
ありがとう♪
…ん!?
なんで6コ?」


「それは、澪ちゃんが臣さん達と食べるとき用だよ♪
二人が食べてるときに自分のだけ無いなんて、寂しいでしょ?」


乃里子が微笑むと、澪は目を輝かせた。


「ありがとう♪
すっごく嬉しい!!」


澪はニコニコと微笑みながら、ケーキを皿に乗せた。


「はい。
お持たせですけど♪」


「「ありがとうございます。」」


三人はとりあえずケーキを食べながら談笑した。