放課後姫とヤンチャな騎士

剛志は慌てて笑顔を作った。


「…剛志…お兄ちゃん?」


操が首を傾げる。


「そう、長田剛志。
よろしく。」


「よろしくお願いします♪」


操の可愛らしいお辞儀に、剛志も思わず微笑んだ。


「じゃあまた後で。」


臣はそう言うと、操を連れて客間を出て行った。


しばらくして、トレイに紅茶を載せた澪が客間に入って来た。


「お待たせ♪
はい、紅茶だよー。」


トレイの中には空のお皿が三枚と、フォークが三本。


「あっ、渡すの忘れてた!
剛志、お土産お土産!」


乃里子が慌てて言うと、剛志も慌てて手土産を差し出した。


「遅くなってすみませんでした…」