「男が女をナメてるからいけないのよ?
甘く見てるとこういう事になるのよ♪」


確かに佐藤俊介は女をナメていたのかもしれない。


少しモテるからって、女にひどい仕打ちをしてきたツケが回っていたのだ。


今頃佐藤俊介はさぞ肩身の狭い思いをしている事だろう。


「剛志も気をつけなさい?」


乃里子がクスリと笑った。


「…何が?」


「あまり、女の子にひどい事言わない方が良いわよ?
いつ佐藤俊介と同じ扱いされるかわからないんだから♪」


確かに乃里子の言う通りだ。


一番敵に回したくない人物が、剛志の目の前で笑っているのだから。


「…肝に命じておきます。」


剛志が言うと、乃里子はクスリと笑った。