「澪ちゃんは、私が小学生の頃の家庭教師の先生なの。
それからずっと仲良しで、今回も協力してもらったの♪
ねー?」


乃里子が今まで見せたことの無いような無防備な笑顔を見せた。


「なんか咲ちゃんに疑われちゃったらしくてね。
乃里子と放課後姫が別人だと思わせるために一芝居打ったって訳。
はぁ、すっごく楽しかった♪」


澪も無邪気な笑顔を浮かべている。


放課後姫の正体がバレそうになったから、乃里子は澪という奥の手を打ったのだ。


確かに乃里子と澪は背格好も似ているし、澪は乃里子とは少し違うがかなり魅力的な人だ。


だから特に疑われもせずに、澪は放課後姫を演じられたのだ。


澪が制服から私服に着替えるために、乃里子と剛志は一回廊下に出た。