私の過去〜秘密・過ち・幸せ

いよいよ、今日が初日。
何時もと同じようにガングロメイクで髪を巻いてミニスカートのスーツで出勤した。
「おはようございます。」
開店30分前なのにもかかわらず、もう既に女の子は出勤しており皆電話片手に何かしていた。ママはまだいないみたいで、私の声に振り向いてくれたのは、チーママ一人だった。柔らかい物腰で答えてくれた。チーママは私を見るや否や、事務所に連れて行きこれに着替えて。と一枚のロングドレスを出してくれた。
やはり、この格好では店で浮いてしまうのかなと思い言われるがままにドレスに着替えた。初めて着たドレスは新鮮でったが、何か恥ずかしいような気もした。そうこうしてるうちに、お店も開店の時間になった。開店早々、スーツをビシッと着た団体が入ってきた。
「いらっしゃいませ」とチーママが入り口へ向かった。他の女の子はお酒を準備したりオシボリを用意したりと、テキパキと動いていたが私は何をしていいのかも分からずに、ボーと見ていることしか出来なかった。