それからは、友達の家に入り浸り日々夜遊びをしまくった。狂ったかのように。その時に知り合った先輩にあるバイトを紹介してもらった。割の良いバイトあるよ!と。当時、16歳。遊びにもそろそろ飽きてきたから、軽い気持ちでついていった。
そこは、スナックだった。これが私が水商売と出会ったキッカケだった。
年齢を偽って、派手に化粧してスーツを着て。初めての世界に期待と緊張で、その日は立ってるだけで精一杯だったが、オッサンと酒飲んで喋るだけで時給2千円。なんておいしいバイトなんだ。と、内心思った。その頃、何がしたいかも夢もなくて先の事なんてなにひとつ考えなかった。今が良ければ、楽しければいいとしか。
バイトは週五日、フルで働いた。だんだん慣れてお客もついてきた。素質があったのか、お客がつくのに時間はかからなかった。私は天職だと思った。このバイトを紹介してくれた先輩にも感謝した。
でも、困った事がでてきた。ずっとつるんでいた友達とだんだん疎遠になり、住む所がなくなったのだ。
住む所がないのは致命的だ。とても困った。無い千恵を使って考えた。考えて、考えた結果一つの案がうかんだのだ。
名案だ!