当時私は15歳。
念願の高校に合格し、最初は新しい友達、新しい環境で毎日楽しかった。バイトも始め、夜遊びもするようになった。次第に、ヤンチャな友達も増えて朝まで遊んで学校もサボるようになった。
万引き、恐喝、援交、暴走と薬以外の悪い事はほとんどした。怖いものなどなかった。

私の両親は、一人娘の私に愛情を沢山注いで育ててくれた。父親はとても厳しい人だったし、容赦なく手も上げるが私が間違った道に進もうとすれば全力で正そうとする。
母親は、口うるさく細かい人だったが優しい人だ。
今だから、親の気持ちがわかる。
でも、私は自由になりたかった。力で何とかしようとする父親にも口うるさい母親にもうんざりだ。
高校に行かせたい両親、自由になりたい私・・・
日々、口論のやりとりだ。時には、殴られ引きずられた。それでも、私の気持ちはかわらなかった。
私の人生は私が決める。一人でもやっていける。と、たんかを切って、家を飛び出した。
やっと自由の身になれた。と、とても嬉しかったのを覚えてる。誰にももう邪魔されないと、親の気持ちも考えずに・・