「・・・・・・い。おい!!」



「ん・・・・・・?」



今・・・・・誰かの声が聞こえたような・・・・・・?



気のせい・・・・・だよね?



だってここら辺、家とか無かったはずだもん。



「よかったぁ~・・・・お前、ここら辺に住んでんの?」



あたしは声が聞こえた方を見る。



すると・・・・・見たことも無い、男の人が立っていた。



「誰ですか?」



すると男は呆れた表情をして、



「それはこっちのセリフですけど」


と言ってきた。



「あたしは神山相。あんたは?」



「俺は翔。倉木翔って言うんだ」



「そっか・・・・・・」



翔かぁ・・・・・・やっぱ聞いたことも無いや。



「でさぁ・・・・相ちゃんだっけ?こんなとこで何してんの?」



せっかく人の名前教えてあげたのに・・・・・



覚えてよ。「だっけ?」じゃなくて。



「知らない。起きたらここに来てた」



あたしは素気なく言葉を返した。