<ショウside>



ホテルを飛び出した俺は・・・多くの人で、にぎわう都内を歩いていた。



何の手がかりも無いまま、ただ歩き続けていた。



一体、相はどこに消えたんだ・・・・・



でも一つ、わかることがある。



甲賀・・・・・・あいつが相を連れている事だ。



とにかく、そいつらを見つけ出さなければ・・・・・・



相を取り返す事も出来ない。



「・・・・・つぅか何で俺、こんなに慌ててるんだろうな・・・・・」



人の事に一生懸命にならない俺のはずが、相の為だけに一生懸命になっている。



おかしいよな・・・・・




俺は、



『この時にまだ、自分の気持ちを理解できていなかったのかもしれない』