<ソウside>
「ここに鎖でつないどけ」
自分の目にかかっていた目隠しを取られると、手と足首に鎖を繋げられた。
少しでも動くと、繋げられた鎖がカシャンと音をたてる。
「一体何を企んでんの・・・・?」
男らは一斉にあたしを見る。
マスクかぶってて、顔がわかんない。
「俺が誰だかわかるか?」
そんなの知るわけもないじゃん・・・・・・
あたしは素気なく、「知らない」と言った。
「じゃあこの顔はさすがに覚えてるよな」
男はそう言うと、マスクを外した。
その男の顔は・・・・・・まぎれもなく、甲賀さんだった。
