甘い恋は突然に

そのあとの事は思い出したくもない。


ドアを開け赤面しながら
教室に入っていく私を待っていたのは

馬鹿にしたように笑う牧田と


初対面の為必死に笑いをこらえている
クラスメートたち。

これほど穴があったら入りたいと
思ったことはないよ。

自己紹介ももうなんて言ったか覚えていない。


とりあえず早く席に着きたくてたまらなかった。


クラスメートの視線を浴びながら席に着く。


席が一番後ろの窓側だったことが
唯一の救いかもしれない。