…ただでさえ今後の高校生活心配なのに

こんなときに妙な冗談はやめてほしい。


『はいはい。ここまできてくだらない冗談はいいから』

「お前…まじで2人だぞ。嘘ついてど―すんだよ」


まじ…本気と書いてまじの奴ですか。

もう確信しちゃいました

この学校じゃやってけませんっっ。



それからしばらくして気がつくと
目の前にこれまた立派な扉。

ここはどこ??私は唯。

あたりを見渡すと

これまた立派な『1-1』の文字。


ああここ教室ね。


あれこれ眺めていると
あの悪魔のようなホスト…

じゃなくて牧田の声。

「櫻井―。はいれ、」

言われるがまま、
ドアノブに手を掛け押す。

ん??開かないじゃんこのドア。

ふっ、あのホスト中からカギ掛けてんの
忘れてるのか。
まったく困るねえ、開けておいてもらわないと。

『カギ開けてくださあい』

とドア越しに言うと、

「おまっ…そのドア押すんぢゃなくて引く奴だよ」