「もうっ、やだ……っ!」 荒い息で、廊下を走る。 「きゃああぁあぁあ!!」 母の、叫び声。 「お母さん!?」 振り返ったが、そこに母の姿は無かった。 「……、お母さん……っ!」 浩二も、泣きながら走る。 悲しむ暇があるなら、走らなければ。 何としてでも、逃げ切るんだ。