振られて笑える、
そんな勇気もないあたしはまたごまかしながら微笑んだ。
「あ、そういえばさ。
遼くん最近、すきな子とはどうなの?」
本当に愛しそうに言う
会いかった、とか
わざと声色を変えて呼ぶ
可愛い、だとか
そんな甘いコトバ達は
すきな子だけに言えばいいじゃない。
―――嬉しいよ。
嬉しいから、こそ胸が痛んでしょうがないんだよ。
頭の痛くなるような甘さの後からくるのは...
酷く、苦い恋の味。
それを、遼くんは知らないでしょう?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…