でもそこには慶悟がいるし・・・




どんな顔すればいいんだろう・・・




あ―、顔思い出すだけで恥ずかしい。




体温が一気にあがる。





「智夏―、今日の移動ダルくない?先生が持って来てくれればいいのに」




と妃那(ヒナ)は言う。




妃那とは、最近友達になった子。




常自然体で、彼氏がいる。




まぁいいとして。




「ホント、なんてあたしたちが行かなくちゃいけないわけ?」


「あの先生小太りだから、行き来してたら痩せるんじゃない??」


「ハハ、そうだね!」






こんな多愛もない会話をしていると時間なんてあっという間に過ぎていく。





この後の授業も、妃那との会話と慶悟の事で頭がいっぱいだった。






とうとう、あの時間が訪れる。