☆慶悟side☆



智夏に想いを告げた次の日。




俺はこのことをまだ誰にも言ってない。





言う必要もないと思っている。



もし仮に言ったとして、智夏の事が嫌いな人はどうするだろうか。



俺はもう智夏のあんな姿見たくない。




「慶悟、お前最近いきいきしてねぇか?」




そう言ってきたのは同じクラスの清水 春祐(シュンスケ)。


コイツとは小学校からの幼なじみで、親同士も仲がいい。





にしても、俺いきいきしてるか?



智夏のことで頭いっぱいだから部活のこともあんまり考えらんねぇし。




「あんましてねぇと思うけど?」




「そうかぁ?お前、他クラスの体育の授業とかガン見してね?」



春祐が笑いながら言う。




この言葉に、俺は心当たりがある。





多分それ、智夏のクラスだ。