☆慶悟side☆




まさかの事実発覚から数時間。


まだ若干驚きから冷めない中、電車は自然のなかを走っていく。





「うわぁぁぁぁ!!」





女子2人の声に反応する。






「わぁぁ・・・・すげぇ・・・・」






俺もつい声が出る。




太陽が反射して、キラキラ光る水面。



風に乗って、サワサワと音を奏でる木々。



山から流れる、生気溢れた小川。




初めて見た・・・こんな景色・・・




智夏も、子供の頃に戻ったように目を輝かせている。





「慶悟、ここってね長寿の町なんだって!」





長寿の町かぁ・・・ってことは・・・





〝ここに住めば、一生智夏を一緒だな〟





すると智夏は、照れながら笑った。