「ちょ・・・慶悟・・・」



ドン・・・



慶悟は無言のまま、別荘の玄関を閉めた。



「あの・・・・」



恐る恐る話しかけてみる。



「キャ・・・」



あたし・・・慶悟に抱きしめられてる・・・?



すると・・・耳元で、慶悟が小声で言った。




「すっげぇ・・・似合ってる。・・・カワイイ・・・・」




え、え、ええぇぇぇ・・・・




慶悟からかけられる甘い言葉に、体が溶けていく感じになる・・・




体が熱い・・・




「あ、ごめん、苦しかったな」


「ううん、大丈夫。むしろ・・・もっと抱きしめてほしい・・・」




言ってから急に恥ずかしくなって、あたしは下を向いた。




「智夏・・・顔あげて・・・?」


「え・・・?」



近づいてくる、慶悟の顔・・・



あたしは目をとじて、慶悟とキスをした・・・。