ビクビクしながら、時間は進んでいった。



歌うのはユカと、男子数人。



あたしは一緒に盛り上がったりしていた。



って言ってもフリなんだけど。



歌い始めて2時間。



いい加減帰りたい。




「俺、のど渇いた。何かとってくるわ」


「おぅ♪」



男子が立ち上がり、部屋を出て行こうとしてる。




「ね、キミも行かない?」


「え、あぁ・・・」




・・・なんであたし?



1人で行けばいいのに。



でもなぜか、救われた気がした。




「ねぇ、何であたしも行くの?」


「だって、イヤそうな顔してたし」


え・・・何で・・・。






「このまま、逃げちゃう?」