「ふふふ・・・」



「智夏、不気味だって。みんな引いてるよ?」



「へっ!」


我に返って周りを見ると、ホントにみんな引いていた。



「ごめん、何でもないから・・・」



曖昧な笑顔でごまかしたけど・・・


「智夏、その様子は・・・何かいいことあったでしょ!?」



え・・・もうバレた・・・。



これくらいの笑いじゃ気づかないと思ったのに・・・。



「実はさ・・・初キス・・・しちゃったんだよね・・・」



「え、マジで!?」



「うん・・・マジで」



「おめでと!初デートで初恋人つなぎ、しかも初キスかぁ・・・いいなぁ」



実はこんなにやってたんだ・・・




恥ずかしっ・・・・




「智夏顔真っ赤ぁ~」



「うっさい!」



キスって言葉を聞くだけで、昨日の事を鮮明に思い出す。




あ~、やっぱ恥ずかしい・・・