お母さんはあたしを止めようと、腕を掴んだけど・・・





あたしはその腕を振り払ってしまった。





走って、走って、走って、走って・・・





辿り着いたのは、家から1.5kmくらい離れた公園。





そこにあったベンチに腰を下ろす。





カバンを開けると、ケータイ、財布、勉強道具・・・・・家の鍵。





残金はさっき行ったカフェと、電車賃で消えてしまった。





・・・出てきたのはいいけど・・・どこに行こう・・・。





家に帰るのもいやだし・・・。





う~ん・・・どうしよ・・・・。





「あれ、智夏じゃん。どした?んなとこで」





ふと顔をあげると、そこにいたのは





幼なじみのキミでした。