まだ小さい彼女は、暗闇が怖いのか父親の側を離れようとしません。 懸命です。 今夜はきっと何か不吉なことが起こります。 何しろ、警戒注意報発令してますからね。 あ、でも大丈夫、わたしがいますので。 そんな大袈裟なことにはならない筈。 だと良いのですが…… その時、少女の隣りに黒い影が忍び寄りました。