確か名前は“公平”。







「美咲、俺の事わかる?」





「…公平。」






「よかった。美咲、大好きだ。」







もう、私にはどうする事も出来なかった。





この男の子も“被害者”なんだから。私にはその傷を癒してあげる事しかできない。自分を犠牲にしてでも。