「…ッ！いいっ！自分で取る！」


クラスメイトの広沼に声をかけられた。



なによなによ…！


顔がイケメンだからって、

性格が優しいって評判だって、

身長がまあ高いからって、



調子にのるんじゃないわよ！！



ふんっ、と私は顔を背けると背伸びをして箱を取るのに励んだ。



だれ！？

こんなとこに箱置いた奴！



心の中で文句をいっていると、




「…ぷっ。アッハハハ！」


後ろで爆笑する人、約１名。




「………えっと…？」


状況を飲み込めず唖然とする私。



「いや、有坂さん。全部声に出てるんだもん」


そう言うと広沼はまた大声で笑いだした。





…え……嘘………。

ってことは、全部聞かれたってこと？




うわー…恥ずかしいというかなんというか。


穴があったら入りたいとは、こんな気持ちを言うんですね…。


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