ザワザワ――――‥‥ 春の暖かい風が吹く中、私はピンクの花びらに身を包まれていた。 この風は、どうやら私の事が好きなようだ… さっきから、私の髪にイタズラをしては、去ってゆく… せっかく、憧れの髪形だったのに、それさえも鬱陶しくなってきた。 いっそのこと、切ってしまおうか… ――――――でも… その前に、目の前の人だかりをどうにかしたい。 一か所に集まるその人だかりは、まるで餌を求めるアリのよう…