３ヵ月

“好き”と男の子に言われたのは初めてだった。
“ありがとう”とまともに言えなかったことが心残りだった。いなくなって私の周りは変わらないと思っていた。でもそれは甘かった。
日が経つにつれみんなからの心配はなくなったけど、一ちゃんの存在の大きさは徐々に気付いていった。
あたしは誓った。言えなかったことを後悔しないようにしようと。


季節が変わった。
運命は変えられないし変わらない。次に起きる出来事を知れたらどんなに楽なことだろうか。
心構えが出来るし、それを避けることもできる。でも避けたことで悲惨な目に合ってしまう事だってある。
傷付いて知ることもあるし、間違って学ぶこともある。
あるがままに生きるべきなのかな。