このままの態度では一ちゃんに悪いと思い、自分を落ち着かせた。
「ごめんね。待たせて。」
「うん、大丈夫。」
“今日で最後なんだ。一緒に登校すること無いんだ。”と別れを考えてしまっていた。でも、サヨナラとかバイバイとか言いたくはなかった。だから昨日の誕生日のお礼を言った。
「昨日はありがとね」と明るく言った。
「まっ、いいってことよ!それよりさ、昨日見た夢の話聞いてくれる?」
“えっ?!”今日引っ越してしまう人がする話か?と思った。
けど、辛さを隠すための話題かなと少し気を遣って夢の話を聞いたんだ。