「「へぇ~」」
なんぢゃい?
その興味なさ気な
〃へぇ~〃
は…。
あんた達が、聞いたんでしょうが…。
賢「俺、由木島に転校したぁ~い」
朝「俺も俺も。
志輝だけユーキちゃんと一緒やなんてズルいやんか。
なんやったらみんなで志輝のクラスに転校してみいひん(笑)」
悠「学校違うの?」
臣「志輝以外の奴らはみな、中谷島(なかたにじま)高校。」
中谷島って言ったら確か、由木島の兄妹高校だったハズ。
直「とりあえず中に入っていい?」
ほへ?
悠「何故?」
志「不審がられてる」
ありゃまぁ。
でもあたしから見ても色鮮やかな頭が7人も目の前にいるんだから不思議でしょうがない。
他の人にしたら余計不思議に思うわなぁ…。
つうかこいつ等入る事前提で、話してない?
スッと佐原君があたしを通り過ぎ中に入って行った…。
悠「ちょ…勝手に入らないでよ。」
佐原君に続けと言わんばかりに他の6人も〃お邪魔します〃と入って行く。
その前に人の話聞けよ(怒)
1人暮らしするには広過ぎる3DKの部屋。
8.5畳あるリビングに黒で統一したソファーに居座る変な不良もどき集団。
今日引っ越しして来た不良もどき集団に運命的出逢いをした…。
あたしはまだ知らない…。
大切な仲間になることを…。
大切な人になることを…
大事な居場所になることを…。