マリカ達と出会って2年が過ぎようとしてた頃、いきなりサオリが


サ【悠稀~合コンしな~い?】


と誘って来た。
断る理由なんてなかったから、行くと答えた。


誘われた時、断っていれば今みたいに怯える毎日なんてなかったと今では後悔している。


それでも独りになりたくなかったからサオリ達と待ち合わせ場所に向かい、前日にマリカから借りたワンピースの服を着て、少し高めのヒールを履いてマリカ達と合流し、合コン相手が待つ場所へ。


あたしらと同じ人数の男が話していた。


世間一般で言うイケメンばかりで 、不良みたいにいろんな髪をしている。

マ【お待たせ~(笑)】


今まで聞いた事のない甘えた声で笑ってるマリカ。


あたしの横に居たランでさえ笑っている。


この頃から笑えなくて、何で笑えないのかなんて分からない…。
それでも必死で笑ってみる。


初対面をしてから一時間後…ユリの提案で席替えをした。


あたしは座敷の一番奥の壁側でずっと動きたくなくて、


悠【あたしはここでいい】


と伝えるといいよそこに居てもと答えが返って来た。


つまらないけど、独りになるのは嫌。


悠【トイレ行ってくる】


と言ってトイレへ行くと、席替えをしてからあたしの隣であんまりしゃべらない人が居た。


それが東条和哉だった…。