しばらく、睨みあっていたけど琢磨の一声で舌打ちをしながら、離れて見ていたあたしに志輝の隣へ来るよう命令された…。


志輝の隣へ座ると、機嫌が直ったのか頭を撫でられる。


雅「悠稀飲み物何がいい?」


悠「なんでもいいよ。」


そう言うと、じゃ待ってて(笑)今持って来るからと、キッチンの方へ消えゆく雅志について行くと言えず、どんよりしたリビングに取り残され…


チーン…。


くるちぃ~(ρ_;)
この静かでどんよりしたこの空気無理っ!!


琢「あいさつが遅れました。
お久しぶりです。
〃焔(えんろう)狼〃の総長、琢磨です(笑)」



聖「〃神(しんろう)狼〃の聖哉です(笑)」


ハル「〃拳(けんろう)狼〃の春幸です(笑)ご無沙汰しております。」


そう言って頭を下げる4人。
それからまた訳の分からない話を隣でずっと黙って聞いているあたしに、聞き慣れた言葉が…



臣「いい加減、〃成火〃を潰すかどうにかしねーと被害が増える一方だ」


悠「…成…火…?…東条…和哉…」


その名前を言うと、一番に反応したのは、志輝とハルだった…。


ハル「ユウキ…無理して喋んな。」


志「知ってんのか?成火の東条和哉」


あたしは、志輝の隣でまた震えていた…


そんな時に、携帯が鳴る…。


ディスプレイを見ると


【東条和哉】


と出ていた…。


悠「…怖い…やだ…イヤ…やめて…いやぁぁぁぁ…」


あたしの記憶はそこで途切れた…。



怖い…



助けて…





もう…誰も好きになれない…



あたしは汚れてるから…





誰かあたしを助けて…












「悠稀ぃぃぃ」