周りを見渡してみると大きな倉庫があって、その隣に三階建ての真新しい黒で統一された新築があってその隣には、二階建ての真っ白にペンキに塗られたプレハブが立てられていた。
その真新しく立てられた新築の方に、賢也達は迷うことなく話しながら、進んでいた…。
色とりどりのヤンキー共が挨拶しながら頭を下げている中、銀髪のヤンキーが
「ご無沙汰しております。〃眼狼(がんろう)〃の総長の立石曖稀(たていしまき)です。後ろのじょ…悠稀か…?」
悠「…なっ…何でいるの…?」
志「知り合いか?」
うんと頷くとそうかと、何故か頭を撫でてくれた。
悠「少し外で話してていい?」
志「なるべく早く来いよ」
そう言って、繋いでいた手を離し、少し寂しさが残った…。
悠「久しぶり…だね。
みんな元気…?」
曖「あいつらもここにいる。呼んでやろうか(笑)」
悠「でも…」
曖「誰ももう気にしちゃいねーよ(笑)ちょっと待ってろ。」
そう言ってマキくんは走って色とりどりの輪の中に入って行った…。
あたしが悪いのに…
逢う義理なんて理由なんて無いはずなのに…
何で優しいの…
あたし迷惑かけたのに…
「ゆうきぃぃぃ」
そう言って、走って飛び付いて来たのは、
悠「ハル!」
喜久地春幸(きくちはるゆき)
あたしを妹の様にしてくれたハルは、幼い子供の様にじゃれて涙を流す…。
「ユウ!」
悠「琢磨」
あたしを初めてユウと呼んだのは、木村琢磨(きむらたくま)。
あたしにとって、優しいお兄ちゃんみたいな人。
「ユン!!」
悠「セイくん…!ちょっ…。」
とハルを剥がし変わりに抱きついて来たのは、二宮聖哉(にのみやせいや)。