よく朝シャワーを浴びてキッチンに行くと、ふぁんたはたくさんのオレンジを半分に切ってスクイーザーにかけていた。



「姉さんおはようっ!何も食べないでコーヒーは胃に悪いから。せめてオレンジジュースを飲んでね」



わたしは差し出されたコッブいっぱいのジュースをごくごくと飲み干した。



おかげで残っていたアルコールはすっかり退散した。



そして彼の作ったヨーグルトサラダを残らずたいらげると、着替えてお弁当を持って家を出た。



ふぁんたは大声で「いってらっしゃーい!」と言った。



―なんて無駄にさわやかなヤツ―