「スージー、新潟で奥さんになる人に巡り合うかもしれないわよ。スージーってほら、都会の男って感じでカッコイイなんて思われたりして」


美穂さんが言った。



「そうよね、新潟の女の人って働き者で情が深く男の人を立てるっていうし奥さんにできたら最高かも!!」


わたしが続けた。



「褒めすぎかもぉ、まあ悪い気はしないけどねー」


と言って、はるかさんが笑った。



スージーがまた元気を取り戻した。


「そうかあ、お嫁さんかぁ!そうですね、所変わればチャンスがあるかもしれませんね」




お店は未だ決まってもいない転勤の話に花が咲いて、来月から増えるノルマの問題は虹の彼方に飛んでいってしまった。