「それにしても25年も離れててよく顔がわかったな、あたしなんておふくろと3日離れただけでも忘れそうだぜ。おまけにあいつは食い過ぎで日に日に膨らんできているしよ。25年過ぎる頃には、イソップのカエルのように破裂しちまってるかもな」 丸山パパがあたふたと美和を抱えて言った。 「そろそろ失礼します。大変楽しかったです」 「おい、親父。タッパー持って来たか?明日の食費浮くぞ」 美和は逆さになったまま叫んだ。