「うわぁーっ、よくもそんなかけ離れた名前つけたなお前!」
美和が臭い顔をした。
丸山パパが慌てて美和の口をふさいだ。
「まったくだ!親が一生懸命考えた名前を粗末にしてっ!こっちこい剛造、お尻ぶってやる!」
ママのおかあさんが叫んで、ホステスのみんながママをおかあさんのところまで押して行った。
ママのおかあさんはホステスの皆に、お世話になっていますと深々と頭を下げた。
「おかぁさん!ママ、いや剛造さんは誰よりも優しくて思いやりのあるやまとなでしこですっ!」
スージーが抱き合っている親子に言った。
「あんたがもしかして、剛造の恋人さんですか?この子を宜しくお願いします」
「違うわよ、おかあちゃん。ヨネちゃんは大事なお店のお得意さんよ」
「もう隠さなくてもいいよ。おかあちゃんは応援するから、堂々と田舎に連れておいで」
「良かったですねぇ課長。やっと奥さんが見つかって!わたしたちも応援しまーす」
渡辺さんが叫んで、スージーが
「いやぁまいったな!それじゃあせっかくだからお友達からっ」
と乗った。



